4会合連続で金利据え置き=利下げ時期、慎重に模索―米FRB 2024年02月01日 04時10分

米連邦公開市場委員会(FOMC)後、記者会見するパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長=31日、ワシントン
米連邦公開市場委員会(FOMC)後、記者会見するパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長=31日、ワシントン

 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は31日、連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を協議し、政策金利を4会合連続で据え置くことを決めた。米国のインフレ率は低下傾向にあるが、景気は想定以上の強さを示しており、FRBは利下げ時期を慎重に探る構えだ。
 政策金利は年5.25〜5.50%のままで、2001年以来23年ぶりの高水準で維持される。決定は全会一致だった。
 FRBは声明で「インフレが持続的に2%へ向かうと、より大きな確信を得るまで、利下げは適切と考えていない」と指摘。また、「経済見通しは不透明で、インフレリスクに引き続き大いに注意している」として、今後の政策判断の際に指標などを精査していく意向を改めて示した。
 パウエル議長は記者会見で、利下げを開始するほどの確信に「(次回会合が行われる)3月までに至る可能性があるとは思わない」と明言。市場の早期利下げ観測をけん制した。また、「適切ならより長期にわたって金利を据え置く用意がある」とする一方、労働市場の悪化などで利下げ時期を早める可能性にも言及した。 

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米連邦公開市場委員会(FOMC)後、記者会見するパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長=31日、ワシントン
米連邦公開市場委員会(FOMC)後、記者会見するパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長=31日、ワシントン

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