春闘「大企業は前向き姿勢」=マイナス金利解除「会合で議論」―植田日銀総裁 2024年03月01日 09時46分

20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後、記者会見に臨む植田和男日銀総裁(右)と財務省の神田真人財務官=2月29日、ブラジル・サンパウロ
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後、記者会見に臨む植田和男日銀総裁(右)と財務省の神田真人財務官=2月29日、ブラジル・サンパウロ

 【サンパウロ時事】植田和男日銀総裁は29日(日本時間1日)、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後に記者会見し、マイナス金利政策解除の重要な判断材料となる春闘での賃上げ動向について「大企業を中心に前向きの姿勢がかなり発せられている」との見方を示した。その上で、3月以降に徐々に判明する賃上げ率の集計結果を確認しながら「ヒアリング情報などを加えて、各会合で議論していく」と説明した。
 2%物価上昇目標の持続的・安定的な達成については、植田氏は「今のところまだそこまでには至っていない」と表明。「(目標達成が)見通せるという確認のため、賃金と物価の好循環がうまく回り出しているか、強まりつつあるかの確認作業を続けていく」と述べた。 

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