2%物価上昇へ期待=異次元緩和効果に自信―日銀13年下半期議事録 2024年01月31日 09時05分

記者会見で報道陣の質問に答える日銀の黒田東彦総裁(肩書きは当時)=2013年9月、日銀本店
記者会見で報道陣の質問に答える日銀の黒田東彦総裁(肩書きは当時)=2013年9月、日銀本店

 日銀は31日、2013年下半期(7~12月)に開いた金融政策決定会合の議事録を公表した。3月に就任した黒田東彦総裁が国債を大量購入する「量的・質的金融緩和(異次元緩和)」を始めた直後で、景況感改善に伴い物価も上昇基調を強めていった時期に当たる。会合では「2年程度で2%」とした物価上昇目標の実現に期待を示す声が目立った。
 2年でマネタリーベース(資金供給量)を倍増させる異次元緩和は、あらゆる手段で緩和を進める姿勢を示し、家計や企業の間に物価上昇期待を高めるのが狙いだった。13年4月の導入以降、全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)の前年同月比はマイナス0.4%(4月)から1.3%(12月)に上昇。岩田規久男副総裁は9月5日の会合で「想定通りの効果を発揮しつつある」と手応えを示した。 

日銀(最新10件)