〔米株式〕NYダウもみ合い、4ドル高=ナスダックは小高い(25日午前) 2025年07月25日 23時23分
【ニューヨーク時事】週末25日午前のニューヨーク株式相場は、米国の貿易交渉の行方に注目が集まる中、トランプ米大統領の発言などを受け、もみ合いとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時10分現在、前日終値比4.70ドル高の4万4698.61ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は35.43ポイント高の2万1093.39。
今週は日本やインドネシア、フィリピンが米国と通商合意を締結。一方、韓国産業通商資源省は25日、金正官産業通商資源相が24日に米ワシントンでラトニック商務長官と会談し、8月1日の期限までの関税を巡る貿易協定合意に向け取り組む方針を確認したと発表した。1日の関税措置の猶予期限を前に米国と主要貿易相手国・地域との関税協議が進展するとの期待から、相場は買い先行で寄り付いた。前日、ナスダック総合指数が連日史上最高値を更新して引けたことも相場を下支えていた。
一方、トランプ氏は25日、記者団に対し、米国が欧州連合(EU)との貿易合意に達する可能性は五分五分と述べた。これを背景に、ダウは徐々に上げ幅を縮小し、もみ合い商状になっている。
ダウ構成銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループが1%超高。ナイキやスリーエムなども堅調に推移している。一方、IBMやアムジェン、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などは下落している。