〔米株式〕NYダウ大幅反落、702ドル安=ナスダックも安い(30日午前) 2025年04月30日 23時04分
【ニューヨーク時事】30日午前のニューヨーク株式相場は、米経済がマイナス成長に陥ったことを嫌気した売りに大幅反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の前日終値比での下げ幅は一時700ドルを超えた。午前9時55分現在は、ダウ平均が前日比702.03ドル安の3万9825.59ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が431.69ポイント安の1万7029.63。
米商務省が朝方発表した今年1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比0.3%減少。トランプ関税の発動をにらんだ駆け込みで輸入が41.3%増と急拡大したことが主因で、3年ぶりのマイナス成長となった。また、個人消費の伸び鈍化や政府支出の縮小も確認された。
このほか、民間雇用サービス会社ADPの全米雇用報告では、4月の民間就業者数が前月比6万2000人増加。伸びは市場予想の半分程度にとどまり、労働市場の軟化に対する懸念も加わって利益確定の売りが活発化している。
ダウ構成銘柄は、ベライゾン・コミュニケーションズとシャーウィン・ウィリアムズを除き全面安。ナイキやアマゾン・ドット・コム、エヌビディアが下げを先導している。29日夕から30日朝にかけて1~3月期決算を発表した企業では、キャタピラーが0.7%安、ビザが1.9%安。50%の減益を強いられたスターバックスは8.0%安と大幅下落している。