〔米株式〕NYダウ続落、一時600ドル安=ナスダックも安い(17日午前) 2025年04月17日 23時32分

 【ニューヨーク時事】17日午前のニューヨーク株式市場は、一部企業の業績見通しの引き下げが嫌気されて売りが先行し、続落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時前日終値比で600ドル超下落した。ダウは午前10時25分現在、前日終値比590.19ドル安の3万9079.20ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は48.66ポイント安の1万6258.50。
 米医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループの2025年1~3月期決算は、売上高、1株当たり利益がともに市場予想を下回った。同社はさらに25年通期の業績見通しについて、調整後1株当たり利益の予想を従来の「29.50~30.00ドル」から「26.00~26.50ドル」へと大幅に下方修正した。これを受けて、同社株は一時20%超と急落し、ダウ全体を押し下げている。
 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日に早期利下げに慎重姿勢を示したことも依然として投資家心理の重荷となっている。ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は17日、米フォックスビジネスとのインタビューで、「政策金利をすぐに変更する必要はない」と述べ、利下げを急がない考えを改めて示した。トランプ米大統領は17日、SNSでFRBのパウエル議長は「いつも遅すぎ、間違う」と批判し、早期の退任を求めた。
 個別銘柄では、エヌビディアも前日に続き売りが優勢。アメリカン・エキスプレス(アメックス)が発表した2025年1~3月期決算は調整後1株当たり利益は市場予想を上回ったが下落している。一方、シェブロン、ボーイング、キャタピラー、ベライゾン・コミュニケーションズなどが高い。

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