〔NY外為〕円、142円台前半(17日朝) 2025年04月17日 22時11分
【ニューヨーク時事】17日午前のニューヨーク外国為替市場では、円売り・ドル買いが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=142円台前半に下落している。午前9時現在は142円20~30銭と、前日午後5時(141円77~87銭)比43銭の円安・ドル高。
赤沢亮正経済再生担当相が、トランプ米大統領も出席した米関税政策を巡る日米協議で為替に関する話が出なかったと述べたことを受け、米国による円安是正要求への警戒感が後退。これを受け、東京市場で先行した円売り・ドル買いの流れがニューヨーク市場入りしてからも継続している。
欧州中央銀行(ECB)による0.25%の利下げ決定を受けた対ユーロでのドル買いが波及している面もある。
一方、米フィラデルフィア連銀が朝方発表した4月の製造業景況指数は、総合でマイナス26.4となり、前月の12.5から低下。市場予想(ロイター通信調べ)の2.0も大幅に下回った。同時刻に発表された米週間新規失業保険申請件数は12日までの1週間で前週比9000件減の21万5000件と、予想の22万5000件を下回る底堅い内容だった。これらの統計発表後、円は下げ幅を縮小している。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1360~1370ドル(前日午後5時は1.1393~1403ドル)、対円では同161円60~70銭(同161円69~79銭)と、09銭の円高・ユーロ安。