賃上げへの悪影響警戒=日米関税交渉を注視―日商会頭 2025年04月17日 19時49分

日本商工会議所の小林健会頭は17日、大阪市内で記者会見し、トランプ関税の影響について「企業がコスト削減(路線)に戻るのが一番怖い。不安は相当賃上げに影響してくる」と述べ、国内の賃上げ機運が水を差されることに懸念を示した。
小林氏は「中小企業を束ねる立場として、米国が関税を武器として出してきたことは遺憾だ」と強調。トランプ関税を巡る日米間での交渉が始まったが、「日本として今やるべきことは、セーフティーネット(安全網)を整備し、交渉結果をよく見ることだ」と指摘し、冷静に推移を見極める姿勢を示した。