〔NY外為〕円上昇、142円台後半(16日朝) 2025年04月16日 22時11分

 【ニューヨーク時事】16日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の低下を背景とした円買い・ドル売りの流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=142円台後半に上伸している。午前9時現在は142円60~70銭と、前日午後5時(143円22~32銭)比62銭の円高・ドル安。
 米半導体大手エヌビディアは15日夕、中国向けに設計した人工知能(AI)半導体が米政府の輸出規制対象になったと発表。これを受け、貿易摩擦激化への懸念からドルに売り圧力がかかり、円は海外市場で142円近辺まで上昇する場面があった。
 米商務省が朝方発表した3月の小売売上高は前月比1.4%増と、市場予想(1.3%増)とほぼ一致し、市場の反応は限定的。この日は午後に、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演を予定しているほか、関税措置に関する日米の閣僚級交渉が行われる。同会合では為替が議論される可能性もあるとされ、トランプ米大統領は朝方に出席する意向を表明した。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1350~1360ドル(前日午後5時は1.1275~1285ドル)、対円では同161円80~90銭(同161円58~68銭)と、22銭の円安・ユーロ高。

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