〔NY石油〕WTIもみ合い、69ドル台(27日午前) 2025年03月27日 23時37分

 【ニューヨーク時事】27日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米自動車関税がエネルギー需要に与える影響が警戒される中、もみ合いとなっている。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は午前10時05分現在、前日清算値(終値に相当)比0.09ドル安の1バレル=69.56ドル。
 トランプ米大統領は26日、輸入車と主要部品に25%の追加関税をかけることを決めた。新たな自動車関税は4月3日から適用。欧州連合(EU)は強く反発、カナダは報復も辞さない考えで、貿易摩擦の激化は不可避との懸念が広がっている。原油相場は朝方は買いが先行。米株価がその後、一時300ドル余り下落すると、リスク警戒感から原油も軟調に転じた。
 市場では、新たな自動車税が原油需要に与える影響を巡り見方が分かれている。自動車価格の上昇が燃料消費にマイナスになうとの見方がある一方で、燃費の良い新車への買い替えが抑制され、需要にとっては結果的にポジティブ要因になると指摘する向きもあるという。

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