〔米株式〕NYダウ続落、33ドル安=ナスダックも安い(27日午前) 2025年03月27日 23時11分
【ニューヨーク時事】27日午前のニューヨーク株式相場は、米自動車関税が世界経済に与える影響への懸念から売りが先行し、続落している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比33.10ドル安の4万2421.69ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が16.30ポイント安の1万7882.71。
トランプ米大統領は26日、すべての輸入車に25%の追加関税を課すと発表。一部のトラックや、エンジンなどの基幹部品も対象に含め、自動車は4月3日から、部品は5月3日までに適用するとした。また、米政権は4月2日に、貿易相手国と同水準の関税をかける「相互関税」の発表も予定している。一連の措置に対し、欧州連合(EU)やカナダなど各国・地域は強く反発、世界的にインフレが高進し、経済成長が鈍化することへの警戒感が広がっている。
一方、朝方発表された米経済指標を見ると、足元の景気は底堅さを維持。2024年10~12月期の実質GDP(国内総生産)確定値は年率換算で前期比2.4%増と0.1ポイント上方修正され、22日までの週の新規失業保険申請は22万4000件と、2週ぶりに減少した。
個別銘柄を見ると、米大手自動車メーカーが下落。対米輸出の割合が大きい、日本、韓国、欧州の自動車大手も値下がりしている。半面、米国内で100%生産を賄う電気自動車(EV)のテスラは2.3%高と堅調。自動車以外では、半導体関連も安い。