〔NY外為〕円、150円台後半(27日朝) 2025年03月27日 22時13分

 【ニューヨーク時事】27日午前のニューヨーク外国為替市場では、円売り・ドル買いが優勢となった海外市場の地合いを引き継ぎ、円相場は1ドル=150円台後半で小安く推移している。午前9時現在は150円60~70銭と、前日午後5時(150円53~63銭)比07銭の円安・ドル高。
 米長期金利の上昇などを背景に海外市場では円売り・ドル買いが進み、一時151円近辺と、約3週間ぶりの安値水準で推移した。
 ニューヨーク市場入り後に米商務省が発表した2024年10~12月期の実質GDP(国内総生産)確定値は季節調整済み年率換算で前期比2.4%増と、改定値(2.3%上昇)から上方修正された。市場予想(ロイター通信調べ)の2.3%増を上回った。景気の底堅さが示唆されたものの、伸びは前期(3.1%増)から鈍化。一方、同時刻に発表された米新規失業保険申請(22日までの1週間)は前週比1000件減の22万4000件と2週ぶりの改善となり、市場予想の22万5000件を下回った。これらの指標発表後に米長期金利が上げ幅を縮小。円は一部値を戻している。
 一方、米商務省は28日に2月の個人消費支出(PCE)物価指数を発表する。PCEは米連邦準備制度理事会(FRB)が重視するインフレ指標として注目されており、結果から足元のインフレ動向を確認したいとの思惑も広がっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0780~0790ドル(前日午後5時は1.0747~0757ドル)、対円では同162円50~60銭(同161円66~76銭)と、84銭の円安・ユーロ高。

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