〔NY外為〕円、155円台前半(4日朝) 2025年02月04日 23時25分
【ニューヨーク時事】4日午前のニューヨーク外国為替市場では、トランプ米政権がメキシコとカナダへの関税発動を延期したことを受けて、円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=155円台前半に下落している。午前9時現在は155円20~30銭と、前日午後5時(154円70~80銭)比50銭の円安・ドル高。
トランプ米政権は3日、4日発効予定だったメキシコとカナダの輸入品に対する25%の関税発動をいずれも1カ月延期することを決定。リスク回避的に買われた円を売ってドルを買い戻す動きが優勢となっている。米長期金利が持ち直したこともドル買いを支えている。
ただ、値動きは限定的。米政権は4日、中国に対して10%の追加関税を発動。これに対し、中国は対米報復関税を課すと表明しており、貿易摩擦激化を巡り先行き不透明感は根強い。
週末7日に米雇用統計の発表を控え、市場ではこの後公表される米雇用動態調査(JOLTS)に注目が集まっている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0340~0350ドル(前日午後5時は1.0337~0347ドル)、対円では同160円50~60銭(同160円01~11銭)と、49銭の円安・ユーロ高。