〔NY外為〕円、155円台半ば(21日朝) 2025年01月21日 23時09分

 【ニューヨーク時事】連休明け21日午前のニューヨーク外国為替市場では、トランプ米新政権が打ち出す経済政策に注目が集まる中を円買い・ドル売りが先行し、円相場は1ドル=155円台半ば付近で推移している。午前9時現在は155円40~50銭と、前営業日の17日午後5時(156円25~35銭)比85銭の円高・ドル安。
 前日に就任式を行ったトランプ米大統領は、全輸入品への10~20%の一律関税、および60%の対中関税の即日発動を見送った。これを受けてドル売り圧力が強まり、円は一時154円台に急伸。しかし、トランプ氏がその後に、まずは2月1日からメキシコとカナダの2カ国に25%の関税を課すことを検討していると表明すると、流れは反転し、円は早朝に156円台を付けるなど荒い値動きとなっている。
 連休明けの米市場は経済指標の発表などもなく、新政権の政策に関する動きを引き続き注視。一方、日銀は今週23~24日に開催する金融政策決定会合で、昨年7月以来の利上げに踏み切るとの観測が拡大しており、決定内容と合わせて植田和男総裁の会見も注目を集めそうだ。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0370~0380ドル(前営業日午後5時は1.0266~0276ドル)、対円では同161円30~40銭(同160円40~50銭)と、90銭の円安・ユーロ高。

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