〔NY石油〕WTI反落、78ドル台(14日午前) 2025年01月14日 23時35分

 【ニューヨーク時事】14日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、前日に約5カ月ぶりの高値を付けた後で利食い売りが先行し、反落している。米国産標準油種WTIの中心限月2月物は午前9時25分現在、前日清算値(終値に相当)比0.68ドル安の1バレル=78.14ドル。
 米政府が前週末10日に発表した対ロシア追加制裁により、同国産原油の主要な輸入国であるインドと中国の動きが注目されている。制裁対象に183隻のタンカーが含まれたことでロシアからの石油輸出が減少し、国際市場の需給が引き締まるとの見方を背景に、相場は早朝に再び79ドル台に乗せる場面があった。
 しかし、米金融政策に影響する物価指標への警戒感がくすぶり、その後は78ドル台でもみ合い。米労働省が朝方発表した昨年12月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇、前年同月比では3.3%上昇し、いずれも市場予想を0.1ポイント下回った。ただ、翌15日には消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、相場の上値は重くなっている。

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