〔NY外為〕円、157円台後半(14日朝) 2025年01月14日 23時20分

 【ニューヨーク時事】14日午前のニューヨーク外国為替市場では、円相場は1ドル=157円台後半で弱含みに推移している。米物価圧力の鈍化を示す経済指標を受けて米長期金利が低下し、円買い・ドル売りの流れが一時強まる場面があった。午前9時現在は157円70~80銭と、前日午後5時(157円43~53銭)比27銭の円安・ドル高。
 米労働省が14日発表した12月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇と、市場予想(ロイター通信調べ)の0.3%上昇を下回った。エネルギーと食料品を除いたコア指数も前月比横ばいと、予想(0.3%上昇=同)を下回った。これを受けて、インフレ緩和期待から米長期金利が低下。これに伴い、いったん円買い・ドル売りが強まり、円は下げ幅を圧縮した。
 ただ、トランプ次期米大統領の就任を20日に控え、同氏が掲げる関税政策などがインフレ再燃を招くとの警戒感も根強く、円をさらに買い上げる勢いには乏しかった。この日予定される複数の米連邦準備制度理事会(FRB)幹部の講演内容のほか、翌15日に発表される米消費者物価指数(CPI)を見極めたいとの見方も広がっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0250~0260ドル(前日午後5時は1.0240~0250ドル)、対円では同161円70~80銭(同161円25~35銭)と、45銭の円安・ユーロ高。

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