23年の消費者物価、3.1%上昇=41年ぶり伸び、食料高響く―総務省 2024年01月19日 08時47分

東京都内のスーパーで買い物する人(AFP時事、資料写真)
東京都内のスーパーで買い物する人(AFP時事、資料写真)

 総務省が19日発表した2023年平均の全国消費者物価指数(20年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が105.2と前年比3.1%上昇し、第2次石油危機の影響が残っていた1982年の3.1%以来、41年ぶりの高い伸びとなった。食料の値上がりが響き、2年連続で上昇した。22年平均の2.3%から上昇率が加速した。
 調査対象の522品目のうち、価格が上昇したのは455品目と9割近くを占めた。原材料価格や物流費が高騰した影響で、生鮮食品を除く食料が8.2%上昇。洗濯用洗剤などを含む家具・家事用品も7.9%上昇した。
 生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.2%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は4.0%それぞれ上昇した。
 23年12月の物価動向では、生鮮食品を除く総合指数が106.4と、前年同月比2.3%上昇した。上昇は28カ月連続となるが、上昇率は同11月の2.5%から鈍化した。 

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