12月企業物価、横ばい=2年10カ月ぶり低水準―日銀 2024年01月16日 09時02分

日銀本店=東京都中央区(AFP時事)
日銀本店=東京都中央区(AFP時事)

 日銀が16日発表した2023年12月の国内企業物価指数(速報値、20年平均=100)は119.9と前年同月比横ばいとなった。政府の物価高対策や燃料費の下落などを反映し、伸び率は2年10カ月ぶりの低水準となった。資源価格の下落や円安が一服したことなども影響した。
 企業物価指数は企業間で取引されるモノの価格を示す。昨年12月は調査対象515品目のうち404品目が上昇、92品目が下落した。全体の8割が上昇を続けるなど物価高の影響は長引いている。ただ、原材料高を背景にコスト上昇分を価格転嫁する動きが鈍化し、上昇に歯止めがかかった。
 分野別では、原材料高の影響などで飲食料品が4.4%、窯業・土石製品は11.6%それぞれ上昇した。電力・都市ガス・水道は政府の負担軽減策により27.6%の大幅下落。鉄鋼も鉄鉱石や燃料費の下落を背景に3.4%のマイナスだった。
 輸入物価指数は円ベースで4.9%下落し、9カ月連続で前年同月を下回った。契約通貨ベースでも9.5%下落した。 

日本(最新10件)