実質GDP、年0.4%増に上方修正=2期ぶりプラス、企業投資が好調―昨年10~12月期改定値・内閣府 2024年03月11日

 内閣府が11日発表した2023年10~12月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.1%増、この成長ペースが1年続いた場合の年率換算で0.4%増となった。2月発表の速報値(前期比0.1%減、年率0.4%減)から上方修正され、2四半期ぶりにプラス成長に浮上。企業の設備投資の好調が全体を押し上げた。
 2四半期連続のマイナス成長を回避。マイナス金利政策の解除など、日銀が大規模金融緩和策を転換する際の懸念材料が一つ減った形だ。
 企業の設備投資は2.0%増(速報値は前期比0.1%減)と上振れした。情報通信機械業などで投資が活発となった。内需の柱となる個人消費は0.3%減(同0.2%減)に下方修正。水産食料品やエアコンなどの家電が振るわず、下げ幅を拡大した。 

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