トヨタ、4年連続首位=世界販売、単体で1000万台超す―23年 2024年01月30日

 トヨタ自動車が30日発表した2023年のグループ全体の世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)は、前年比7.2%増の1123万3039台と過去最高を更新し、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループの約924万台を上回り、4年連続で首位になった。トヨタ単体の世界販売も7.7%増の1030万7395台と初めて1000万台を超えた。半導体不足の影響が緩和したことで、国内外の生産が復調し、販売台数が増加した。
 トヨタはグループ販売でライバルVWを200万台近く引き離し、自動車メーカーで世界トップの座を維持したが、グループ企業で量産・販売に必要な認証を申請する際の試験で不正行為が相次いで発覚している。ダイハツ工業が生産・出荷を停止しているのに続き、豊田自動織機による自動車用エンジンの試験不正でトヨタも国内外で10車種の出荷を一時停止する事態となっており、一連の不正が今年の世界販売の足を引っ張る可能性もある。
 23年のグループ全体の世界生産は8.6%増の1151万8303台と最高を更新。単体の世界生産も11.1%増の1003万3171台と、初めて1000万台を上回った。
 地域別の販売では、北米や欧州でハイブリッド車(HV)などが堅調に推移した。国内では高級車ブランド「レクサス」が好調だった。一方、中国での販売は競争激化で微減となった。タイやベトナムでは経済低迷の影響で減少した。 

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