サンマ水揚げ、5年ぶり増=2.4万トンと依然低水準―23年 2024年01月09日

 全国さんま棒受網漁業協同組合(東京)が9日発表した2023年の全国のサンマ水揚げ量は、前年比36%増の2万4433トンだった。近年は地球温暖化を背景に深刻な不漁が続き、22年まで4年連続で過去最低を更新しており、5年ぶりに増加に転じた。ただ、水揚げ量は10万~30万トン程度で推移していたかつての水準に遠く及ばない。
 水揚げ量増加は、日本の排他的経済水域(EEZ)に漁場が形成され、水揚げ回数が倍以上に増えたことが主因。産地市場の10キロ当たりの取引価格は4141円と28%下落した。同組合は「資源状態は引き続き悪い」とみている。 

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