トラック最高速度90キロに=物流「2024年問題」受け―トレーラーは80キロ維持・警察庁 2023年12月22日

 中・大型トラック(8トン以上)の高速道路の最高速度引き上げを検討してきた警察庁の有識者検討会は22日、最終会合を開き、現行の時速80キロから90キロへの引き上げが可能との結論に至った。トレーラーは現状維持となった。
 速度引き上げは、トラック運転手不足が懸念される物流業界の「2024年問題」対策として、政府がまとめた施策の一つ。同庁は道交法の施行令を速やかに改正し、来年4月までに法定速度を引き上げる。
 検討会の調査で、トラックは90キロまでは車両の安全性能が保証されることが判明。同庁は、法定速度を引き上げても交通の安全に大きな影響はないと判断した。
 一方、トレーラーについては、国の基準により、80キロ以上の走行試験を行っておらず、安全性能が確認できないため、現行のままとした。 

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