訪日客、年2000万人回復=コロナ前以来、4年ぶり―政府観光局 2023年12月20日

 日本政府観光局が20日発表した11月の訪日外国人数(推計値)は、前年同月比2.6倍の244万800人だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響がなかった2019年同月(244万1274人)とほぼ同水準となった。1~11月累計では2233万2000人で、コロナ禍前以来4年ぶりに年間2000万人の大台を回復した。
 円安による割安感も追い風に、韓国や台湾、米国などを中心に順調な回復が継続。コロナ禍前を初めて超えた10月(19年同月比0.8%増)に続く高水準となった。24年通年の訪日客は「3310万人」(JTB推計)に達するとの民間予想もあり、過去最高だった19年(約3188万人)を上回るとの期待が高まっている。
 一方、コロナ前に全体の約3割を占めていた中国本土からの訪日客数は、11月も19年同月比65.6%減と伸び悩みが続いた。日中間の航空便復便の遅れなどが響いているとみられる。
 11月の国・地域別の訪日客は、韓国が64万9900人と最も多く、台湾(40万3500人)、中国(香港・マカオ除く、25万8300人)、香港(20万400人)、米国(18万4800人)と続いた。このうち中国以外は、いずれも11月として過去最高を記録した。 

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観光客でにぎわう清水寺への参道「清水坂」=1日、京都市東山区
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