景気判断、10カ月ぶり下げ=投資・消費で「一部に足踏み」―11月経済報告 2023年11月22日
政府は22日公表した11月の月例経済報告で、国内景気の全体判断を「このところ一部に足踏みも見られるが、緩やかに回復している」に引き下げた。下方修正は今年1月以来10カ月ぶり。前月までは「緩やかに回復している」だった。企業の設備投資の判断を引き下げたほか、個人消費にも停滞感があり、力強さを欠く内需を考慮した。
先行きについては、雇用と所得環境の改善などで「緩やかな回復が続くことが期待される」との見方を維持した。第一生命経済研究所の新家義貴シニアエグゼクティブエコノミストは「内需が弱く、輸出もぱっとしない。景気の足取りは鈍い状態が続く」と予測する。