実質賃金18カ月連続マイナス=物価高、9月は2.4%減 2023年11月07日

 厚生労働省が7日発表した9月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年同月比2.4%減となった。前年を下回るのは18カ月連続。物価高に比べて名目賃金の伸びは勢いを欠いており、当面は賃金が目減りする状況が続きそうだ。
 基本給と残業代などを合わせた9月の名目賃金は、労働者1人当たり平均で1.2%増にとどまり、27万9304円だった。就業形態別にみると、正社員ら一般労働者が1.6%増の36万3444円、パートタイム労働者は1.9%増の10万2135円。一方、実質賃金の算出に用いる9月の消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)は3.6%上昇した。 

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厚生労働省=東京都千代田区
厚生労働省=東京都千代田区

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