大企業景況感、2期連続プラス=非製造業も大幅改善―10~12月期 2021年12月09日

 財務省と内閣府が9日発表した2021年10~12月期の法人企業景気予測調査によると、大企業全産業の景況判断指数はプラス9.6となった。プラスは2四半期連続。製造業は半導体や自動車関連の需要が引き続き強く、非製造業も宿泊・飲食などの客数が回復したことを背景に大幅改善した。
 業種別では、製造業がプラス7.9(前回プラス7.0)。パソコンやスマートフォン向け電子部品も堅調だった。非製造業はサービス業や卸売業などが改善し、プラス10.4(同プラス1.5)。中堅企業全産業はプラス10.7と、04年度の統計開始以降で最も高い水準となった。一方、中小企業全産業はマイナス3.0。
 先行きについては、大企業全産業が22年1~3月期にプラス7.2、同4~6月期にプラス3.8を見込む。中小企業は同4~6月期の見通しがプラスに転じた。財務省は「経済社会活動の正常化への期待がうかがえる」と分析している。 

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