ウクライナ緊張緩和を模索=米ロ外相が会談―近く首脳協議へ 2021年12月02日

 【ワシントン、モスクワ時事】ブリンケン米国務長官とロシアのラブロフ外相が2日、スウェーデンの首都ストックホルムで会談した。ロシア軍の対ウクライナ国境集結を受けて情勢が緊迫し、武力衝突への懸念が高まる中、緊張緩和を模索した。ブリンケン氏は終了後に行った記者会見で、会談内容を踏まえ米ロ首脳が近く協議するとの見通しを示した。電話やオンライン形式の可能性がある。
 会談冒頭、ラブロフ氏は「ウクライナ危機を解決するために力を合わせることに関心がある」と発言。「(ロシアの)プーチン大統領が強調したように、われわれはいかなる衝突も望んでいない」と述べる一方、各国には安全保障上の利益を守る権利があると主張した。ブリンケン氏は「危機を避けるための最善の方法は外交だ」と語り、外交努力を通じて事態打開を図る姿勢を示した。 

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2日、ストックホルムで会談したブリンケン米国務長官(左)とロシアのラブロフ外相(AFP時事)
2日、ストックホルムで会談したブリンケン米国務長官(左)とロシアのラブロフ外相(AFP時事)

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