景気動向指数、2カ月ぶり改善=経済「拡大局面」―内閣府 2021年05月12日

 内閣府が12日発表した3月の景気動向指数(2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比3.2ポイント上昇の93.1となり、2カ月ぶりに改善した。製造業の生産復調を背景に基調判断は「上方への局面変化」から「改善」に上方修正。景気が拡大局面にあるとの暫定的な見方を示した。
 ただ、一致指数は生産や出荷など製造業関連に左右される側面が強く、新型コロナウイルス感染拡大で落ち込むサービス消費の動向が反映されていない。業種により業績に明暗が分かれ、「K字型回復」と呼ばれる経済の実態との乖離(かいり)が指摘されている。 

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