日航、赤字2866億円=再上場後初、コロナ禍で旅客激減―国際線94%マイナス 2021年05月07日
日本航空が7日発表した2021年3月期連結決算は、純損益が2866億円の赤字(前期は480億円の黒字)だった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う旅客激減に苦しみ、12年の株式の再上場後、初の赤字となった。記者会見した赤坂祐二社長は「大変厳しい状況にある」と述べた。
売上高に当たる売上収益は前期比65.3%減の4812億円。旅客収入は、出入国規制が続く国際線が94.2%減。国内線も度重なる感染拡大で67.2%減と大きく落ち込んだ。半導体や電子部品などの取り扱いが増加した貨物事業が40.6%伸びたものの、巨額赤字は避けられなかった。