内閣支持、微増36%=緊急事態解除「早すぎる」58%―時事世論調査 2021年04月16日

 時事通信が9~12日に実施した4月の世論調査で、菅内閣の支持率は前月比1.6ポイント増の36.6%で微増となった。不支持率は3.3ポイント減の37.7%。一定程度好転しているものの、4カ月連続で不支持が支持を上回った。
 新型コロナウイルス対策として発令した緊急事態宣言を3月21日までで全面解除したことに関しては、「早すぎる」が58.3%で、「適切だ」の21.0%を大きく上回った。「遅すぎる」は12.7%、「分からない」は8.1%だった。
 政府のコロナ対応については、「評価しない」が前月比6.9ポイント増の53.0%。「評価する」(26.5%、同1.9ポイント減)のちょうど2倍に上った。「どちらとも言えない・分からない」は20.5%だった。
 内閣を支持する理由(複数回答)は、「他に適当な人がいない」が最多の16.3%で、「首相を信頼する」7.5%、「印象が良い」6.6%と続いた。支持しない理由(同)は、「期待が持てない」(20.4%)と「リーダーシップがない」(19.8%)が上位二つで、次いで「首相を信頼できない」(13.9%)が挙がった。
 政党支持率は自民党が22.5%、立憲民主党が4.2%。公明党3.8%、共産党1.8%、日本維新の会1.6%と続き、国民民主党とれいわ新選組はともに0.3%、社民党が0.2%。NHK受信料を支払わない方法を教える党(NHK党)は回答がなかった。「支持政党なし」は62.2%。
 調査は全国の18歳以上の男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は63.6%。 

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