英CVC、日本企業と協調投資=東芝買収、政府審査にらみ 2021年04月15日

 英投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズが東芝買収に向け、日本の電子部品メーカーとの協調投資を検討していることが15日分かった。原子力事業などを手掛ける東芝の買収は、安全保障の観点から外為法による政府の審査対象となる。日本企業の協力を得て、買収のハードルを下げる狙いとみられる。外資系ファンドによる東芝争奪戦が本格化してきた。
 CVCは6日付の東芝宛て書簡で約2兆3000億円での買収を提案した。東芝の電子部品、ビル施設事業などと相乗効果を見込める複数の日本のメーカーとの連携を探る。東芝側の状況に応じて部分出資の可能性も排除しない。
 また、米ファンドでは、東芝の半導体事業(現キオクシアホールディングス)の買収を主導したベインキャピタルがCVC陣営に参加する方針。アポロ・グローバル・マネジメントも陣営参加を検討している。 

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