マスク氏、ナチス擁護論を拡散=「見る価値あり」、即削除 2024年09月05日 15時29分

米実業家イーロン・マスク氏=5月6日、ロサンゼルス(AFP時事)
米実業家イーロン・マスク氏=5月6日、ロサンゼルス(AFP時事)

 【シリコンバレー時事】米実業家イーロン・マスク氏は4日までに、自身がオーナーを務めるX(旧ツイッター)に、ナチス・ドイツ擁護者が出演したポッドキャスト番組を「見る価値がある」と投稿、拡散した。多くの批判を集め、その後削除。「間違いだった。部分的に聞いただけで、全部ではなかった」と釈明した。同氏は昨年にも、反ユダヤ主義的な投稿に同調し、後に謝罪した。
 問題となったのは、米FOXテレビの元看板司会者タッカー・カールソン氏のポッドキャスト。出演した自称歴史家のダリル・クーパー氏が、ナチスによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を第2次世界大戦への準備不足から生じた事故かのように表現した。
 カールソン氏は2日、クーパー氏を「米国で最も優秀で誠実な歴史家」とたたえ、番組をXに投稿。マスク氏は翌3日、これにコメントする形で拡散した。カールソン氏による称賛に対し、ユダヤ系団体の名誉毀損(きそん)防止同盟は「ナチスに殺害されたユダヤ人600万人の記憶への侮辱」と批判した。 

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