米エピックのアプリストア拒否=CEOの運営批判原因か―アップル 2024年03月07日 14時09分

米アップル(手前)とエピックゲームズのロゴマーク(AFP時事)
米アップル(手前)とエピックゲームズのロゴマーク(AFP時事)

 【シリコンバレー時事】米アップルが、人気ゲーム「フォートナイト」開発元の米エピックゲームズによる欧州での「iPhone(アイフォーン)」向けのアプリストア開設を拒否したことが6日、分かった。エピックのスウィーニー最高経営責任者(CEO)が、アップルのアプリストア運営を批判してきたことが原因とみられる。
 欧州連合(EU)で7日、巨大IT企業に対しアプリストアの開放を義務付けるデジタル市場法(DMA)の本格運用が開始。アップルはそれに先立ち、外部企業のアプリストア開設を認める方針に転換した。以前は、顧客保護を理由に自社のみで提供していた。
 しかし、新たに導入する手数料が反発を招いた。人気のアプリが対象になるとみられ、スウィーニー氏はX(旧ツイッター)上で「アップルが自身が関与していない取引に税金(手数料)を課し続けることを拒絶する」と批判を展開してきた。
 エピックが公開した書簡で、アップル側の弁護士はストア開設の登録を止めた理由について、「過去と現在の行為を鑑み、アプリ経済圏の一部になることを認められない」と説明した。エピックは批判に対する「報復」だと非難した。 

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