アルトマン氏、CEO復帰も=オープンAI取締役会協議―米報道 2023年11月19日 15時09分

米オープンAIが最高経営責任者(CEO)職の「解任」を発表したサム・アルトマン氏=10月、米カリフォルニア州(AFP時事)
米オープンAIが最高経営責任者(CEO)職の「解任」を発表したサム・アルトマン氏=10月、米カリフォルニア州(AFP時事)

 【シリコンバレー時事】米メディアは18日、対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を開発した米オープンAIの取締役会が、17日に最高経営責任者(CEO)職を突如「解任」したサム・アルトマン氏の復帰を協議していると報じた。投資家の要求や社員退職が広がっていることを受け、方針転換を迫られているもようだ。
 IT専門メディア「ザ・バージ」などは、「解任」を決めた取締役会の体制変更などが復帰条件となる可能性があると報じた。
 報道によると、共同創業者でチーフサイエンティストのイリヤ・サツキバー氏がアルトマン氏に「解任」を通告。事業拡大を急ぐ同氏に対し、著しい進歩と普及を遂げるAIの安全性の検証など、展開に慎重さを欠くとの懸念を募らせていたようだ。
 アルトマン氏の人事に併せ、もう一人の共同創業者であるグレッグ・ブロックマン氏の会長退任も発表された。会社に残ると説明していたが、ブロックマン氏自身がX(旧ツイッター)で退社する意向を表明した。アルトマン氏は新会社設立に動いており、ブロックマン氏も合流するとの観測が出ていた。
 昨年11月のチャットGPT公開以来、アルトマン氏はオープンAIだけでなく、文章や画像を作る生成AI業界の「顔」として、対外発信してきた。米マイクロソフト(MS)との提携など、資金調達や事業拡大もけん引していた。 

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