バッジ大のAI端末が話題=手に情報投影―米新興企業 2023年11月10日 14時15分

米ヒューメインが開発した人工知能(AI)を使えるウエアラブル端末「Ai Pin」(同社提供・時事)
米ヒューメインが開発した人工知能(AI)を使えるウエアラブル端末「Ai Pin」(同社提供・時事)

 【シリコンバレー時事】米アップル出身者が設立した米新興企業ヒューメインが9日発表したウエアラブル端末が話題を集めている。バッジほどの大きさで胸に付け、手の動きや声を人工知能(AI)が認識し、通話や検索ができる。パソコンやスマートフォンと並ぶ端末としてAIの活用を広げられるか注目されている。
 新端末「Ai Pin(エーアイ・ピン)」にはマイクやカメラ、スピーカーを搭載。液晶画面はなく、手のひらにレーザー光で情報を投影し、指の動きで操作する。音声でメッセージを送ったり、音楽配信サービスを視聴したりも可能だ。価格は699ドル(約10万5000円)からで、米国で16日から注文を受け付ける。来年に出荷を始める見込み。
 端末は約5センチメートル四方で、厚さは1センチ前後。本体の重さは約34グラムで、クリップなどで装着する。ヒューメインは、対話型AI「チャットGPT」開発元の米オープンAIと提携している。 

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