大統領選の偽情報で和解金=米保守メディア、100億円支払い 2025年08月19日 14時09分

【ニューヨーク時事】米保守系メディア、ニュースマックスの運営会社は18日、2020年の大統領選に関する偽情報の拡散を巡り、米投票集計機メーカーに6700万ドル(約100億円)を支払うことで和解したと発表した。メーカーは名誉を傷つけられたとして、21年に16億ドル(約2360億円)の損害賠償を求めて東部デラウェア州の裁判所に提訴していた。
20年大統領選では、トランプ大統領がバイデン前大統領に敗北したことを認めず、投票集計機メーカー「ドミニオン・ボーティング・システムズ」による不正操作を主張。ニュースマックスはケーブルテレビやSNSで、ドミニオンのソフトウエアが投票数をごまかしたなどと根拠なしに伝えた。
ニュースマックスは和解を選んだ理由について、デラウェア州の裁判所では公平な審理を期待できないためだと説明。自社の報道はバランスが取れていると強調した。