ハマス、ガザ停戦案「承諾」=交渉再開は予断許さず 2025年08月19日 05時26分

人質の即時解放と戦闘停止を求める大規模デモで、プラカードを掲げる参加者=17日、エルサレム(EPA時事)
人質の即時解放と戦闘停止を求める大規模デモで、プラカードを掲げる参加者=17日、エルサレム(EPA時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとの停戦を巡り、イスラム組織ハマスは18日、仲介国のエジプトとカタールが17日に提示した停戦案を「承諾した」と発表した。ただ、停戦に関して方針転換したイスラエルが、同案での交渉再開を受け入れるかは予断を許さない。
 停戦案は60日間の合意期間中にハマスが拘束する人質の一部を解放する内容とされる。米国が以前に示した同様の案は、イスラエルが同意した一方、ハマスがイスラエル軍の撤退範囲などに関して要求を強め、7月下旬に交渉が行き詰まった。
 これを受け、イスラエルは、限定的停戦ではなく、人質全員の解放と戦闘終結を一度に実施する包括的合意を目指す方針に転換。主要都市ガザ市の制圧計画を準備するなどハマスに対する圧力を強化している。
 こうした中、エジプトやカタールは限定的停戦での交渉再開を模索。ハマスも大幅に譲歩したとされるが、イスラエル当局者は地元メディアに、「(包括的合意を推進する)立場は変わらない」と述べた。 

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