郵便投票廃止の大統領令署名へ=「民主党が不正」と主張―トランプ氏 2025年08月18日 22時51分

【ワシントン時事】トランプ米大統領は18日、SNSに「郵便投票を廃止する運動を主導する」と投稿した。「民主党が前例のない規模で不正を行っている」と一方的に訴え、来年11月の中間選挙を前に関連の大統領令に署名すると表明。民主党の反発は必至で、選挙に深刻な混乱をもたらしそうだ。
トランプ氏は電子投票機をなくし、全てを紙の投票用紙に切り替える考えも表明した。選挙管理業務は州の所管で、投票や集計の手法は州ごとに異なるが、トランプ氏は「州は連邦政府の代理人にすぎない」と述べ、命令に従うよう各州に要求した。
トランプ氏が敗北した2020年大統領選では、コロナ禍で郵便投票が爆発的に増え、とりわけ民主党支持層が多く利用する傾向があった。これを同氏は「不正」と主張し続けてきた。
ただ、こうした持論は各種裁判で否定され、郵便投票は米国に年々浸透。当初慎重だった共和党もここ数年は推進する立場に変わり、トランプ氏自身、昨年の大統領選では郵便投票を促す場面もあった。