米特使、イスラエル訪問へ=ガザ停戦と人道状況を協議―報道 2025年07月31日 07時27分

30日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで支援物資を運ぶ人々(AFP時事)
30日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで支援物資を運ぶ人々(AFP時事)

 【カイロ時事】米ニュースサイト「アクシオス」などは30日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉を仲介する米国のウィトコフ中東担当特使が31日にもイスラエルを訪問すると報じた。停滞する停戦交渉やガザの危機的人道状況への対応についてネタニヤフ首相と協議し、打開策を模索するとみられる。
 米国を含む仲介国が提示した60日間の停戦案に関し、イスラエルは同意したものの、ハマスはイスラエル軍の撤退範囲や釈放されるパレスチナ人の人数などについて条件を付与して回答した。報道によると、ネタニヤフ政権は29日に仲介国を通じてこれらを拒否するとハマス側に伝達。交渉が決裂した場合、「ガザ併合」に踏み切る考えも伝えたとされ、既存の停戦案の受諾を迫っている。 

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