台湾国防相との会談中止=米政権、中国に配慮か―報道 2025年07月31日 05時44分

【ワシントン時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は30日、トランプ米政権が6月に予定していた台湾の顧立雄国防部長(国防相)との会談を中止していたと報じた。事実であれば、トランプ大統領が年内訪中に意欲を示す中、米台接近を警戒する中国に配慮した可能性がある。
報道によると、対中強硬派で知られる国防総省ナンバー3のコルビー国防次官(政策担当)が顧氏と6月にワシントンで会う予定だった。しかし、直前になって中止された。
米国は台湾に対して「イラン(核施設)攻撃のため、今はタイミングが悪い」と中止の理由を説明した。ただ、米当局者の間では、米中の貿易交渉や首脳会談に悪影響を及ぼす懸念もあったという。