新首相にスビリデンコ氏=第1副首相の39歳―ウクライナ大統領 2025年07月14日 21時15分

ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、ユリヤ・スビリデンコ第1副首相(39)を新首相とする人事案を明らかにした。通信アプリ「テレグラム」に、スビリデンコ氏と会談する様子と共に投稿した。
2020年から現職のシュミハリ首相の退任は発表されていない。
スビリデンコ氏は現在、経済相を兼務し、米国との鉱物資源権益を巡る合意などに関わった。ロシアの侵攻による被害状況や将来的な停戦のシナリオを踏まえ、経済の立て直しや戦後復興のかじ取り役を期待されているとみられる。
ウクライナ公共放送ススピリネは今月13日、シュミハリ氏が国防相として内閣にとどまり、ウメロフ現国防相が駐米大使に転出する可能性があると報道。これより先、トランプ米大統領周辺から民主党寄りと批判されていたマルカロワ駐米大使を退任させる政権の方針も伝えられていた。
スビリデンコ氏は、民間企業や北部チェルニヒウ州政府などを経て、20年に大統領府副長官。21年から第1副首相兼経済相を務めている。