ローマ教皇死去、信者ら祈り=静まり返る総本山―バチカン 2025年04月21日 22時03分

21日、バチカンのサンピエトロ広場にフランシスコ・ローマ教皇の死去後集まった巡礼者ら(AFP時事)
21日、バチカンのサンピエトロ広場にフランシスコ・ローマ教皇の死去後集まった巡礼者ら(AFP時事)

 【パリ時事】フランシスコ・ローマ教皇が88歳で死去した21日、カトリックの総本山バチカンは静まり返った。教皇が参加したイースター(復活祭)のミサで前日にぎやかだったサンピエトロ広場では、悲痛な表情の信者が祈りをささげた。
 教皇庁のファレル枢機卿は21日午前10時(日本時間午後5時)前、「深い悲しみと共に訃報を伝えねばならない」と発表。教皇は生涯を通じ「最も貧しく、最も疎外された人々のために生きる」ことを教えたと振り返った。
 教皇は肺炎による今年2~3月の入院で一時危険な状態をさまよったが、克服して退院。体力の回復が期待される中で突然の知らせが届き、世界各地の信者らはショックを受けた。
 広場を訪れたイタリア人女性(63)はAFP通信に、ニュースを聞いて「本当に衝撃を受けた」と心情を吐露。「カトリック教徒も、そうでない人々も、(教皇を)愛していた」と話した。 

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