悲しむ母国アルゼンチン=ローマ教皇死去 2025年04月21日 21時47分

【サンパウロ時事】フランシスコ・ローマ教皇の死去を受けて、精神的支柱を失った母国アルゼンチンでは人々は悲しみに暮れた。同国メディアは21日、訃報をトップニュースとして電子版で報じた。
ミレイ大統領はX(旧ツイッター)に「大統領として、アルゼンチン国民として、根本的には信仰者として、教皇に別れを告げ、この悲報に接している人々に寄り添う」と投稿した。
自由至上主義者のミレイ氏は2023年12月の大統領就任前、教皇を「社会主義者」と批判。就任後にはバチカンを訪れて教皇と会談し、関係を修復した。「今となってはわずかな違いだったが、教皇の優しさと見識を知ることができたのは本当に光栄だ」とも書き込んだ。
主要紙ナシオンは「教皇が型を破り、これまでになく開かれた教会」にしたと振り返る記事を掲載した。こうした姿勢が非カトリック教徒や知識人からも「大いに愛された」と指摘。その一方で、教会を「野戦病院」と見なし、性的少数者(LGBTQ)や移民、囚人ら「全ての人々を例外なく歓迎した」として、教会の保守派から嫌われていたとも説明した。