イスラム圏からも弔意=ローマ教皇死去に 2025年04月21日 20時39分

2015年10月21日、バチカンのサンピエトロ広場でフランシスコ・ローマ教皇(右)にイスラエル国旗を振る人(AFP時事)
2015年10月21日、バチカンのサンピエトロ広場でフランシスコ・ローマ教皇(右)にイスラエル国旗を振る人(AFP時事)

 フランシスコ・ローマ教皇の訃報を受け、イスラエルやイスラム圏を含む多くの国や地域の指導者が21日、相次いで弔意を表明した。AFP通信などが報じた。
 イスラエルのヘルツォグ大統領は、教皇が「(キリスト教圏と)ユダヤ世界との強い絆を育み、相互理解に向けた宗教間の対話を進める大切さを正しく認識した」と表明した。
 一方、イスラエルと戦闘を続けるパレスチナのイスラム組織ハマスの幹部は、声明で「教皇は揺るぎない反戦の立場で、パレスチナ人民の正当な権利を断固として擁護した」と指摘。パレスチナ自治政府のアッバス議長は教皇が「パレスチナ国家を承認し、バチカン(ローマ教皇庁)にパレスチナ旗を掲げることを認めた」とたたえた。
 教皇が昨年9月、インドネシアを35年ぶりに訪問した際、東南アジア最大のモスク(イスラム礼拝所)「イスティクラル」の管長として迎えたナサルディン宗教相は「哀悼の意を表したい。教皇との友情を決して忘れることはできない」とするコメントを出した。(ジャカルタ時事)。 

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