教皇に「安らかな眠りを」=不法移民巡り確執―トランプ米大統領 2025年04月21日 18時58分

2017年5月24日、バチカンを訪れたトランプ米大統領(左)と会談するフランシスコ・ローマ教皇(AFP時事)
2017年5月24日、バチカンを訪れたトランプ米大統領(左)と会談するフランシスコ・ローマ教皇(AFP時事)

 【ワシントン時事】フランシスコ・ローマ教皇の死去を受け、トランプ米大統領は21日、自身のSNSで「安らかな眠りを。教皇と彼を愛した全ての人々に神のご加護があらんことを」と弔意を表した。トランプ氏の苛烈な不法移民対策を巡り、教皇はたびたび批判の声を上げていた。
 両者の確執が表面化したのは2016年。当時、大統領候補として対メキシコ国境に壁を建設すると公約に掲げたトランプ氏に対し、教皇が「架け橋ではなく、壁を築くことだけを考える者はキリスト教徒ではない」と批判。トランプ氏が「いかなる宗教指導者も他人の信仰を疑う権利を持つべきではない」と反発した。
 トランプ氏は大統領に就任した17年にバチカンを訪問し、教皇と初会談した。「友好的な議論」(ローマ教皇庁)が行われたと説明されたが、公開された写真では笑顔を浮かべるトランプ氏に対し、教皇は厳しい表情を崩さなかった。
 一方、今月20日にバチカンで教皇と面会したばかりのバンス副大統領も、X(旧ツイッター)に「心からお悔やみ申し上げる」と投稿した。「昨日会えて幸せだったが、明らかに体調が悪かった」と教皇の様子をつづった。 

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20日、バチカンでバンス米副大統領(右から2人目)らと会談するフランシスコ・ローマ教皇(バチカンメディア提供・AFP時事)
20日、バチカンでバンス米副大統領(右から2人目)らと会談するフランシスコ・ローマ教皇(バチカンメディア提供・AFP時事)

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