「いじめ」への団結訴え=対米念頭、カンボジアと関係強化―中国主席 2025年04月18日 05時58分

17日、カンボジアの首都プノンペンでフン・マネット首相(右)と握手する中国の習近平国家主席(AFP時事)
17日、カンボジアの首都プノンペンでフン・マネット首相(右)と握手する中国の習近平国家主席(AFP時事)

 【北京時事】中国の習近平国家主席は17日、カンボジアの首都プノンペンでフン・マネット首相と会談した。習氏は、各国に対して高関税政策を打ち出すトランプ米政権を念頭に「中国とカンボジアは平和、団結、協力という共通の価値観を堅持し、あらゆる一方的ないじめ行為に反対すべきだ」と主張。中国による開発援助や、安全保障分野での連携強化で合意した。
 中国外務省によると、習氏はグローバルサウス(新興・途上国)同士の連帯の重要性を説き、「真の多国間主義を実践しなければならない」と強調。また、中国企業のカンボジアへの投資を促進し、同国からの農産物輸入を増やすと表明した。
 フン・マネット氏は「中国は最も信頼できる友人だ」と指摘。「一国主義が引き起こす世界的混乱」に直面する中、中国と連携して「両国共通の利益」を守っていきたいと応じた。会談後、両首脳はサプライチェーン(供給網)や人工知能(AI)分野での協力をうたう30以上の文書の調印に立ち会った。 

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