蘇州邦人襲撃犯の死刑執行=日本側に連絡、詳細は不明―中国 2025年04月17日 14時17分

【北京時事】中国江蘇省蘇州市で2024年6月に日本人母子らが襲撃され、中国人女性が死亡した事件で、故意殺人罪で死刑判決が確定した周加勝死刑囚の刑が執行されたことが17日、分かった。日中関係筋が明らかにした。
16日に、中国外務省から北京の日本大使館に死刑執行の連絡があった。執行の具体的な日時などは不明で、大使館は引き続き詳細を確認する方針。
事件では、日本人学校のスクールバスを停留所で待っていた日本人母子が刃物で切り付けられて負傷し、バスの案内係の中国人女性が死亡した。
今年1月23日の蘇州市中級人民法院(地裁)の一審判決は、周死刑囚が「借金苦から生きているのが嫌になり、子どもを含む3人を殺傷した」と認定。死刑を言い渡したが、公判では日本人を狙ったのかどうかは明らかにならなかった。周死刑囚は控訴しなかった。
林芳正官房長官は17日の記者会見で「犯行は到底許されるものではなく、刑の執行を厳粛に受け止めている」と語った。