AP取材拒否は「うそ」への罰=メキシコ湾改称問題―米ホワイトハウス 2025年02月13日 06時12分

【ワシントン時事】米ホワイトハウスがメキシコ湾を「アメリカ湾」に改称しないAP通信の取材を拒否した問題を巡り、レビット大統領報道官は12日の記者会見で「報道機関がうそを流していると感じたら、その責任を取らせる」と述べた。政権の方針に従わないメディアへの懲罰であることを認めたもので、報道の自由を脅かす対応だと批判されている。
レビット氏は、トランプ大統領が一方的に大統領令で湾の名称を変更したことについて「(南部)ルイジアナ州沖の海域がアメリカ湾と呼ばれているのは事実だ」と主張。地図アプリ「グーグルマップ」などが政権の方針に従って表記を変えたことに触れ、「世界中が正しい認識を持つことが重要だ」と語った。
APは報道官会見への出席は許可されているが、大統領執務室などで直接トランプ氏に質問できる取材機会からは締め出された。ペース編集主幹は12日、声明で「(言論の自由を定めた)憲法修正1条の明白な違反だ。政府内で何が起きているかを知る国民の権利を著しく制限する」と非難。ホワイトハウス記者会も「報道内容を指示することはできない」として対応の変更を求めている。