不法移民送還作戦に着手=538人拘束、トラブルも―米 2025年01月24日 15時03分
【ワシントン時事】米移民税関捜査局(ICE)は23日、不法移民538人を拘束したと発表した。トランプ大統領が掲げる「米史上最大の不法移民の強制送還作戦」に本格的に着手した。ただ、米国民まで拘束されたとの報告も上がっており、一部でトラブルに発展している。
リービット大統領報道官は声明で「史上最大の送還作戦は既に始まっている」と強調。拘束した不法移民の中には、米国内の犯罪への関与が伝えられるギャング組織「トレン・デ・アラグア」の構成員4人が含まれているとも明らかにした。また、軍用機を使い、数百人を国外追放したとも述べた。
FOXテレビは東部マサチューセッツ州ボストンでの取り締まりに密着。拘束された不法移民のギャング構成員が「トランプふざけるな、バイデン(前大統領)万歳」と叫ぶ様子を伝えた。
トランプ氏は20日の就任初日に不法移民の取り締まりを目的とした一連の大統領令に署名。22日には不法移民の流入経路となっていた対メキシコ国境を事実上封鎖し、米軍の派遣も決めていた。