台湾、中国軍に警戒態勢=演習実施か、11日まで7空域設定 2024年12月09日 17時43分

台湾の頼清徳総統=11月30日、桃園国際空港(AFP時事)
台湾の頼清徳総統=11月30日、桃園国際空港(AFP時事)

 【台北時事】台湾国防部(国防省)は9日、中国軍や海警局の艦船が台湾周辺に進入したなどとして、緊急対応センターを同日設け、警戒態勢を取っていると発表した。頼清徳総統は6日までの外遊で米台連携を誇示し、反発する中国が台湾周辺で軍事演習を行う可能性が指摘されている。
 台湾国防部によると、中国軍は9~11日の期間、沿岸部の浙江省や福建省の東側空域に何らかの活動を行うゾーンを7カ所設定。東部、北部、南部各戦区の艦隊や海警船が、台湾海峡周辺や西太平洋で活動している。国防部は「一方的で非理性的な挑発行動は、インド太平洋の平和と安定を著しく破壊する」と中国側を非難した。 

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